“アライグマ”防除計画策定 対策しないと10年後には500匹!?「農作物への被害拡大の恐れ」【新潟】

特定外来生物に指定されているアライグマによる農作物被害などへの懸念が高まっています。新潟県は「アライグマ防除実施計画」を策定し、県内での完全排除を目指します。
特定外来生物に指定されているアライグマによる農作物被害などへの懸念が高まっています。新潟県は「アライグマ防除実施計画」を策定し、県内での完全排除を目指します。

アライグマによる農作物被害を防ぐため県が策定した「防除実施計画」が6月13日、報告されました。

県内のアライグマの捕獲数は上越を中心に2010年以降1匹以下でしたが、2020年には10匹と急増。

多頭出産と低い死亡率などから何も対策を取らなかった場合、10年後には500匹、20年後には2500匹を超え、農作物に甚大な被害が出ることが危惧されます。

【鳥獣被害対策支援センター 渡部浩 所長】
「器用で活発に動き凶暴なことから色々なものが片っ端から食べられてしまう。生態系への影響もあるし、農作物への被害拡大の恐れもある」

中でも捕獲件数が多い上越市・妙高市・糸魚川市を重点防除地域に指定し、今後、アライグマ専用の箱わなを設置します。

【鳥獣被害対策支援センター 葉葺久尚 副所長】
「アライグマが器用に手を伸ばしてトリガーの所にある餌を取ろうとすると落ちるという特殊なワナ」

Q.ネコは入らない?
「ネコはトリガーに触れない」

県は狩猟免許がなくてもアライグマを捕獲できる捕獲従事者を育成するため、講習会を8月ごろに開く予定です。

【鳥獣被害対策支援センター 渡部浩 所長】
「研修会も進めていくので参加いただき、もし、いたら早めに根絶のため動いてほしい」最終更新日:Tue, 13 Jun 2023 18:43:52 +0900